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宇宙のサイバーセキュリティをイメージした、宇宙空間に浮かぶ地球と戦艦。

宇宙サイバーセキュリティにどう立ち向かうか⁈

サイバーセキュリティに関しては、どこの業界でも細心の注意を払わなければならない問題かと思います。それは宇宙に関しても同じで、輸出管理規制対象の技術が標的になるケースも多々あり、実際に被害にあっている企業が多いのも事実。今や宇宙業界は”臨戦空間”とされ、今年に入ってその事象が激増しています。

今までは、地上設備や企業のサーバーへの侵入が殆どでしたが、ロシアのウクライナ侵攻初日に米国のViasatと呼ばれる通信衛星がサイバー攻撃を受けたことは記憶に新しいところ。サイバー攻撃は、地上から宇宙への"多層展開"に移っているのです。やっかいなのは、攻撃者がプロ化しており、狙った組織を様々な形で攻撃してくること。Living off the land戦術のように長期潜伏を行い徐々に侵入してくるなど、巧妙化が進んでいます。

このような状況下、日本の宇宙業界は政府支援もあり各スタートアップ企業の増加や拡大が続き、セキュリティ観点が後手後手に回ることが懸念されています。ここを補完すべく立ち上がったのが、一般社団法人Japan Space ISAC。宇宙の安全な利用と業界の健全な発展のため、宇宙のサイバーセキュリティを中心とするプラクティス、課題、情報等を共有しあうための組織で、サイバーセキュリティに関する業務も受託するとのこと。サイバーセキュリティ専門家は非常に少ないため、中途半端に各企業で行うよりは、専門家にお任せするのも賢い考え方の一つかもしれません。

Living off the land戦術の詳細はこちらから。

Viasat通信衛星のサイバー攻撃についてはこちらから。

一般社団法人Japan Space ISACの詳細はこちらから。