ブログ
BLOG
宇宙空間から見た地球越しの太陽

宇宙政策の基本①:宇宙基本計画と工程表

「宇宙基本計画」って聞いたことはありますか?
宇宙基本法に基づき設置された宇宙開発戦略本部が、宇宙政策全般にかかわる計画として決定した国家戦略です。この計画は、今後5年間に渡り取り組むべき施策(我が国の宇宙開発の方針や目標)を定めています。その改定が昨年5月に行われ、その中に現在注目を集めている「宇宙技術戦略」や10年で1兆円規模となる「宇宙戦略基金」も定義されているのです。

本計画では、「⽬標と将来像」として以下の4項目が定義されており、「宇宙産業を日本経済における成長産業とするため、その市場規模を、2020年に4.0兆円から2030年代早期に2倍の8.0兆円に」と掲げています。なお、宇宙産業参入時に活用したい「宇宙戦略基金」やSBIR制度(中小企業イノベーション創出推進制度)は(4)での取り組みとなります。

(1)宇宙安全保障の確保
(2)国⼟強靱化・地球規模課題への対応とイノベーションの実現
(3)宇宙科学・探査における新たな知と産業の創造
(4)宇宙活動を⽀える総合的基盤の強化

また、本計画に付随する具体的なスケジュールが工程表となり、昨年末に決定されました。ここには、具体的な内容と今後10年間のスケジュールが明記されているため、内容を紐解き、いつ何に資金が付くのかを理解して進めることが、宇宙産業進出に向けた大きなポイントとなってくるのです。

宇宙基本計画(令和5年6月13日 閣議決定)の概要はこちらから。
工程表(令和5年12月22日 宇宙開発戦略本部決定)の概要はこちらから。
工程表の本文はこちらから。