サハラ砂漠の夜空を見上げ思うこと
先日サハラ砂漠のキャンプ場で宿泊し、夜明け前、夜空を1.5時間程観察する機会がありました。
360°の地平線と真っ暗な空。サハラを駆け抜ける乾燥したそよ風が、一層観測条件をよくしています。
数日前にピークを迎えた「りゅう座流星群」の影響もあり、流れ星も5分に1回程度流れ、都会ではほぼ見ることができない、冬の「天の川」も綺麗に見ることができました。
残念ながらアトラス彗星は太陽に近すぎて見ることはできませんでしたが、改めて宇宙の神秘に酔うことができました。
こんな夜空が近くにあれば、もっと「宇宙を目指したいと思う人」が出で来るのだろうな、とつくずく思う朝でした。
面白かったのは明け方に近づくに連れて、人工衛星が多くみえるようになってきたこと。ゆっくりと明るい光がツーっと動いていくので誰でも分かるかと思います。
現在、地球の周りには約1万機の人工衛星、1億個以上の宇宙ゴミ(1mm以上)が地球の周りを回っています。普段は数だけ追っているのですが、改めて目で見ると多くの人工物が地球の周りをまわっているのだと思いました。
宇宙ゴミを除去する技術と予算は年々増加傾向にあります。中でも私の専門であるロボットシステムについては、宇宙業界を牽引する勢い。日本発のGITAIさんもISSでの船外実証を終え、現在米国中心で頑張っています。地球環境と同じく、宇宙環境も後世に残さなければいけない状況。当社も微力ながら関わらせて頂きたいと思っています。