日本も参画?!民間宇宙ステーション
先日、日本の民間宇宙ステーションに関する宇宙戦略基金の採択業者が発表になりました。採択された会社は、三井物産の100%子会社として新たに設立された「株式会社日本低軌道社中」。最大100億円の資金規模となります。
このプロジェクトでは、自律飛行および海外商業ステーションとの結合・連携運用の機能を持ち、数年以上の長期運用が可能な低軌道拠点モジュールの基本システムを設計・開発することでポスト ISS における国内の民間事業者による事業の創出や市場の獲得を実現することを目的としています。
「低軌道自律飛行型モジュールシステム技術」の詳細はこちらから。
やっと国内でもポストISSの開発が動き出しましたが、海外では既にISSでの実証を含め様々な企業がしのぎを削っています。いずれのステーションもISSが退役する2030年まで打ち上げ・建設を始めることとしており、宇宙低軌道(LEO)がにぎやかになる予定。近い将来、宇宙旅行も手に届く価格になるかもしれませんね。
・Nanoracks
Nanorack社は、ボイジャースペース社やAirbus社と「スターラボ」を開発。2028年打ち上げ予定。三菱商事が戦略パートナーとして参画している。
・Blue Origin
Blue Origin社はSierra Space社などと「オービタルリーフ」を開発。2027年に運用開始を目指す。兼松、三菱重工業、三菱UFJ銀行、東京海上日動などが参画。
・Axiom Space
Axiom Space社は、Tales Alenia社などと「アクシオムステーション」を開発。ISS実証を始めており、2026年にISSから分離し商用ステーションとなる予定。三井物産が資本提携、合弁会社を設立。
・Vast Space
Vast Space社は「ヘブン1号」を2025年にスペースXのファルコン9で打ち上げる計画。先日、「ヘブン2号」の建設を2028年から開始すると発表。人や物資輸送もスペースXを使用する。
「各国の民間宇宙ステーション動向」はこちらから。